500年前のスペイン国王の暗号文がアルゴリズムによって遂に解読!
16世紀スペイン国王が書いた謎の手紙。その手紙が解読され、話題になっている。
1547年1月、当時のスペイン国王であったシャルル5世は、フランス大使に手紙を送った。しかしこの手紙には3つの段落からなる読みやすい文章と、独特の文字や記号で構成された部分があった。この部分が王とその側近だけが理解できる暗号になっており、誰にも読み解くことができなかったのだ。
この貴重な手紙はフランスのスタニスラス図書館に保管されていたのだが、ついにその内容が明らかとなった。
暗号は文字単位ではなく単語単位であったり、暗号の中に王のメッセージを読み解くためのマークが散りばめられており、解読には半年もかかったという。
手紙の内容はフランスやイギリスと自国の関係について考えをめぐらせ、結局実現しなかった暗殺計画の噂に頭を悩ませるものだったそうだ。機密事項などではなく、思った以上に人間的な内容であったのだ。国家の責任を一人で背負う存在である国王という立場だけに、誰にも読むことができない暗号文でしか自分の気持ちを表現できなかったということだったのかもしれない。
あなたも今から誰にも話せない心境を暗号文にして残しておくと数世紀後に誰かに解読されるかもしれない。