類は友を呼ぶ。良い仲間や環境にいると、良い出来事が不思議と集まってくるものです。
その理由は良い仲間、環境が幸運を引き寄せているからです。
では、良い仲間や良い環境を引き寄せるためにはをどうすればよいのでしょうか? どうやら、常日頃から抱いている感情が幸運を引き寄せられるかどうかに関係してくるようです。
なぜ、感情が幸運を引き寄せるのか?
人生は良い方にも、悪い方にも循環するものです。
仕事ができて、他者から一目置かれて、家族との関係も良好で余暇が充実している。そんな人には、ますますチャンスや人が寄ってくるものです。
また、感情面でみても、自己肯定感が高くて自信があり、わくわくすることを優先し、好奇心を持って生きている。人に愛情と感謝の気持ちがあり、仕事には使命感を持って働き、人生はきっと良くなると希望を持っているなどの感情を抱いている人は、その感情を増幅させる出来事や人が引き寄せられるのです。
一方、自己否定を繰り返して自信がなく、義務感で働いてばかり。好奇心より不安と恐怖が先行する。人があまり信用できず不信感が募り、恨みと嫉妬心が心を占領する。ネガティブなシナリオが広がっている人もいます。
基本的に、同じような感情の仲間が集まり、起こる出来事がさらに関係性を強固にするので、普段の感情の規定値が好循環と悪循環の大元になるのです。
では、どんな感情が幸運を引き寄せるのか、逆に不運を引き寄せるのか、7つに分けて紹介します。
幸運か不運かになるのか。7つの感情?
1. 自己否定感? 自己肯定感?
あなたは、仕事と人生において自分を肯定する習慣、自分を否定する習慣、どちらの方が多いですか?
「自分はダメなんだ」「私は結局は何もできない」という否定的な言葉を心に投げかけ続けると、自己否定感が累積し、自信がなくなっていきます。
一方、「私なりにがんばった。次はもっと改善しよう」「昨日より1つ成長した」と自己肯定する言葉を繰り返す回数が長いほど、自己肯定感が心に広がっていきます。自己否定感に満ちた人と自己肯定感に溢れる人、どちらに仕事を依頼したり、人を紹介するかと言えば、後者ではないでしょうか?
2. 義務感 vs わくわく感
自分が好きではない苦手な仕事についている人は、義務的にこなすことを中心で生きているため、エネルギーが低いのを感じます。給与に不満が出たり、上司にイライラしたり、自分の人生は他人のために犠牲になっていると考える思考が広がるとストレスフルです。
一方、大好きな仕事についている人は、やりたいことを中心に生きているので、その人から滲み出るオーラが明るくなります。自分がやっている仕事がわくわく感で進んでいるので、他人のせいにしなくなります。結果、上司の評価も良くなり仕事も任せられるようになります。
3. リスク回避 vs 好奇心
仕事や人生に好奇心を失うと、新しい発見が少なくなりマンネリ化していきます。「もう年だし」「お金がかかるし」という言葉を繰り返すと新しい扉がどんどん見えなくなっていきます。結果、世界が広がらず、自分を高めてくれる人との出会いもなくなります。
しかし、「人生には多様な生き方があり、実に興味深い人や世界がある」。そんな子供のような好奇心を持って、仕事や生活を過ごしている人には、新しい出会いがあり、そこから違う世界への扉が開いていきます。いつも人から紹介される人の違いは実は普段の好奇心の差、付き合う人の幅や深さに影響を受けているわけです。
4. 不信感 vs 愛
人を信用していないと、あらゆる分野で不利になります。
恋愛や家族関係、そして仕事でも信頼関係がつくれないことは大きな不運を招きます。「結局、人は裏切るんだよね、人は離れていくんだよね」という他人に対する不信感があると、不思議とそれが実現していきます。
厳しくても愛を持っている上司と、部下を信用していない上司をイメージするとわかりやすいかもしれません。
5. 恐怖・不安 vs 希望
人生に希望を見るか、恐怖・不安を見るかで、行動も変わっていきます。もちろん、どちらか極端に偏るのは健全ではないでしょう。しかし、人生に不安と恐怖ばかりを見ると、お金・人間関係・仕事へのリスク回避を中心に考え、心はマイナスの感情に満ちていきます。希望と安心を感じる人には、そのような出来事や情報が訪れるはずです。
6. 認められたい欲求 vs わくわく欲求
他人から認められることを中心に人生を送ると大変です。認められるために、嫌なこともがんばる。がんばれば「よくやってくれている」と賞賛される。そうなるともう嫌だと言えなくなってしまいます。結果、褒められたり評価されるのは嬉しいが、そのプロセスは苦痛で辟易してしまう。こうなると、感情はマイナスに働いていきます。
一方、自分の中にあるわくわくする欲求。つまり、つくる、分析する、学ぶ、デザインする、体系化する、感じる、つながることなどに没頭する深層欲求が人にはあります。これらは、感情をプラスにするエネルギーなので、わくわくする欲求によって得たもので、他人に認められるように考えていきたいですね。
7. 緊急・焦り vs ミッション
最後は、ミッションという感情。心理学者のアブラハム・マズローは、自己実現欲求の先には、自己超越欲求があると定義しました。他人や世の中のために何かをしたいという欲求です。しかし、多くの人は、「ミッションなんて大それたものはない、自分のことだけで精一杯」です。
しかし、自分が満足する感情の先に他人や社会に何かをしたいという貢献欲求は誰の中にも眠っています。欲求には段階があるので、まず自分の感情を良くするために、焦らずにこれまでに普段の感情をよくすることがポイントです。
なるべく良い感情で過ごすことであなたの周りにも良い感情、良い環境が集まってきますように!