【訃報】前ローマ教皇・ベネディクト16世が死去

【訃報】前ローマ教皇・ベネディクト16世が死去

【訃報】前ローマ教皇・ベネディクト16世が死去

記事によると

・ローマ教皇庁は31日、前の教皇で、2013年に辞任したベネディクト16世が亡くなったと発表した。95歳だった。

・ベネディクト16世は2005年4月に78歳で第265代のローマ教皇に就任し、およそ8年務めたあと高齢による体力の低下を理由に辞任した。

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ベネディクト16世 (ローマ教皇)

ベネディクト16世(ラテン語: Benedictus XVI、1927年4月16日 – 2022年12月31日)は、第265代ローマ教皇(在位: 2005年4月19日 – 2013年2月28日)、名誉教皇(在位: 2013年2月28日 – 2022年12月31日)。

719年ぶりに自由な意思によって退位し名誉教皇となった。ベネディクトゥス16世と表記されることもある。ドイツ出身で、本名はヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガー(Joseph Alois Ratzinger)。

2022年12月31日に死去。

教皇就任後
ベネディクトの教皇名を名乗る教皇は、第一次世界大戦時に教皇位にあったベネディクト15世以来80年ぶりである。ベネディクト16世は2005年4月27日に行われた初の一般謁見において、この名を選んだ理由について、世界大戦という困難な時期にあって教会を指導し世界平和の希求を教会の第一の使命であると考えていたベネディクトゥス15世に対する敬意があったこと、次にベネディクト会の創立者ヌルシアのベネディクトゥスからとっていることを明らかにしている。ベネディクトゥスとベネディクト会は中世初期の混乱した時代において、キリスト教の知的遺産や古代文化を守り、次の時代へと継承する役割を担った。教皇は現代を混乱した時代と見、キリスト教2000年の遺産を次代に引き継ぐ責務を感じているといわれる。またベネディクトゥスがヨーロッパの守護聖人であることから、ヨーロッパのキリスト教を再びよみがえらせたいという意志の表れと見る向きもある。

ベネディクト16世の教皇紋章からは、伝統であった教皇の三重冠が消え、代わりに司教のしるしであるミトラが描かれている。教皇はより一般の人々と近づくため、パパモビル(謁見用教皇車)もオープンなものにしたいと考えているといわれている。

教皇の着座式のミサにおいては従来行われてきた全枢機卿の忠誠の誓いの式が廃止され、代わりに枢機卿、聖職者、修道者、信徒家族、最近洗礼を受けた人々の12人の代表による式が行われた。全枢機卿は教皇選挙の終わりにすでに忠誠の誓いをたてている。ベネディクト16世はそういった習慣を廃止する一方で、かつて行われていた赤い教皇靴をはく習慣や列福式の司式などの習慣を復活させた。

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