警察の包囲網をくぐり抜け、目的地に荷物を届けるAmazon配達員。
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Amazonの配達員が、アメリカ・ノースカロライナ州の人質事件が発生していた建物に荷物を届けるために警察の大包囲網をかいくぐって向かったという出来事が報じられました。
記事によると
配達員のお仕事は迅速に依頼者に荷物を届けることだ。とは言え届けるのが困難な状況に直面してしまうこともあるだろう。まさに今回のようなときだ。
アメリカ、ノースカロライナ州ケーリーで2月21日、11 歳の息子を人質にとった男が集合住宅に立てこもる事件が発生した。
アメリカの特殊部隊「SWAT」は、人質を取り、武装した容疑者が立てこもる建物を包囲し、長時間にわたる膠着状態となっていた。
そんな矢先、この建物に住む居住者へ荷物を届けるためにAmazonの配達員がやってきた。配達員はたくさんのパトカーや警官たちに動じることなく パトカーをかいくぐりながら建物へと近づいてきた。
彼の目的はただ1つ、依頼者に荷物を届ける。ただそれだけだ。
事件発生現場のため、建物の中に入ることはできない。途中で警官に止められた配達員は、警官に荷物を渡し、依頼者に渡すよう告げて去っていった。
配達した証拠として荷物の写真を撮影しなければならない。配達員は警察が荷物を持っている姿をしっかりとカメラに収めると、それをメールで送信した。
Tiktokに投稿された映像は、荷物を届けるために配達員が膠着状態の大包囲網の中を通り抜けた様子を近くの女性が撮影したものである。その勇敢な行為は称賛に値しますが、このような状況で働かなければならない状況があること自体が問題であり、配達員によるストレスや過剰な労働負荷が報告されていることも事実だそうだ。
SNS上に投稿されたコメントによると、Amazonの配達員にはノルマが課せられており、ノルマを達成しないと解雇されることもあるようです。また、アメリカのAmazonのガイドラインによると、配達が保証された日付までに行われなかった場合には、配送料を返金することが規定されています。
ちなみにこの事件については、男性が銃で自殺し、息子が軽傷を負ったという報告がありました。配達員が危険な状況に遭遇することは稀ではありますが、配達員も人間であり、彼らの安全と福利厚生が改善されることが望まれます。
参考記事:New York Post: Amazon driver delivers package during police standoff, hands to SWAT member