逃亡30年、イタリア・マフィアの大物 マッテオ・メッシナデナロをついに逮捕-シチリア島で
イタリア警察、逃亡30年の大物マフィア逮捕
— AFPBB News (@afpbbcom) January 17, 2023
シチリアの犯罪組織「コーザ・ノストラ」のボスとされるマッテオ・メッシーナ・デナーロ容疑者(60)は、複数の殺人事件への関与や爆発物使用の疑いでイタリアの最重要指名手配犯となっていた。 pic.twitter.com/uo8eny0rbq
記事によると
イタリアの軍警察当局は16日、30年間にわたり逃亡を続けていたマフィアのボス、マッテオ・メッシナデナロ容疑者を逮捕した。
メッシナデナロ容疑者は、イタリアの最重要指名手配犯の1人で、南部シチリア島のマフィアのボスとされている。同容疑者はシチリア島パレルモの民間の病院で身柄を拘束された。警察当局者によると、同容疑者は治療を受けるため同病院にいたが、逮捕時に抵抗はしなかったという。
同容疑者は1992年の2人の判事殺害や93年にローマとミラノ、フィレンツェで起きたテロ攻撃など多数の殺人事件に関与したとされ、有罪判決を受けている。
BBC Newsの記事によると
メッシナ・デナーロ容疑者が関わったとして有罪判決が出された殺人事件には、次のものが含まれる。
- 1992年に反マフィア判事のジョヴァンニ・ファルコーネ氏とパオロ・ボルセリーノ氏が殺害された事件
- 1993年にミラノ、フィレンツェ、ローマで死者を出した爆弾テロ事件
- 国側の証人に転じた元マフィアのメンバーの息子(当時11)に対する誘拐、拷問、殺害事件
同容疑者はかつて、自らが関わった事件の犠牲者で「墓地を埋め尽くせる」と自慢していた。殺人以外にも、ゆすり、廃棄物の不法投棄、マネーロンダリング、麻薬取引などの犯罪を指揮していたとされる。仲間内では「ディアボリック」(決して捕まらない泥棒の漫画キャラクター)、「ウ・シーク」(やせっぽち)などと呼ばれていた。という。