スイス中央銀行、116年の歴史で最大の損失(1,430億ドル)を計上 スイス政府は通常通りの支払いを実施
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スイス政府は、中央銀行が116年の歴史の中で最大の損失を予測したため、2022年のスイス国立銀行からの配当を受け取らないことになった。
スイス国立銀行は、これまでの記録の5倍以上となる約1320億フラン(約1430ドル)の年間損失を見込んでいると、月曜日の決算速報で発表した。この損失の大部分、1310億フランは、10年にわたるフラン安誘導のための外貨購入の結果、保有する大量の外貨の評価が崩れたことに起因している。
SNBの外貨準備高は昨年、約17%減少し、12月時点の外貨準備高は7,840億フランで、前年の9,450億フランから減少している。それでも年末の数字は、サウジアラビアの国内総生産を上回っている。
スイスフラン建てのポジションは約10億フランの評価損を出したが、SNBは保有する金で約4億フランの利益を得た。
SNBが1906年に設立されて以来、連邦政府とスイスの各州への年間支払いをスキップするのは2度目で、26の行政区の多くが支出計画の調整を余儀なくされた。2021年については、同機関は60億フランを支払っていた。
各州の財務責任者会議はSDAに対し、今回の損失は「遺憾」だが、中間決算ではそのような結果になることを示唆していたと述べた。「SNBの収益が大きく変動するのは既成事実であり、分配は当然と考えることはできない」と同団体は述べたという。
広範な傾向
スイスの2022年の損失は、世界的な金利上昇の環境が中央銀行の財政的背景を変え、それに伴う財政的影響をもたらしたことを示す最も驚くべき例の一つである。
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